
一人薬剤師がマジで”つらい”んだけど、
- まだ頑張って続けた方がいいのかな?
- 先の希望が見えないし、辞めるべきかな?
- 残るか転職するかの判断基準が知りたい。
こういう薬剤師に向けて記事を書いていきます。
この記事を書いている私は、3店舗で一人薬剤師の経験があります。
最初の店舗では、「一人薬剤師、マジでつらい!! もう無理、、、辞めたいなぁ」という状況でした。
でも、私の場合は、周りのスタッフの協力もあり、半年間、頑張ることができ、一人薬剤師に慣れることができました。
が、職場の環境があまりにも悪くて、辞めていくというケースもあるようですね。
実際に、一人薬剤師がつらくて辞めていった薬剤師を知っています。
また、私が一人薬剤師を経験していたので、「一人薬剤師がつらくて困っています」と相談を受けたこともあります。
この記事では、一人薬剤師で”つらい”状況の中、
- 辞めるべきか?
- 残るべきか?
の判断ができずに困っている薬剤師のために、記事を書くことにしました。
この記事を読むことで、一人薬剤師を辞めるか、辞めないかをハッキリさせることができます。
”残る”か”転職するか”は、3ステップで判断する
辞めるかどうかを正しく判断する方法には、3ステップあるのです。
- つらい原因を特定する
- その原因は自分で解決できそうか?
(一時的なもの、長い目で見れば認容できそうなら、解決できると考える) - 「解決できないこと」が、「辞めたいほどつらいこと」なら転職を考えるべきです。
「過去の私のケース」と「私の後輩のケース」を具体例として紹介します。
↓
”つらい”原因 | 自分で解決できる? | 左の具体的な理由 |
---|---|---|
薬の渡し間違いがないか不安 | 解決できる | 事務スタッフにダブルチェックをしてもらう |
薬歴を書く時間がない | 解決できる | 翌朝に早く出勤すれば書けそう |
やることが多すぎる | 時間が経てば、 解決できる |
業務になれれば、なんとかなりそう |
待合室が混むと焦る | 解決できる | 事務スタッフに調剤補助をしてもらえば、問題ないだろう |
他店からのヘルプがなく、有給が使えない | 解決できる | ヘルプに来てもらえるように環境整備をする |
事務スタッフと仲がよくない | 解決できる | 仕事だけの付き合いと割り切ればいい |
以上の私の例では、
一人薬剤師がつらかったのですが、時間が経てば自分で解決できる問題だったので、辞めませんでした。
次に「私の後輩のケース」を紹介します。
”つらい”原因 | 自分で解決できる? | 左の具体的な理由 |
---|---|---|
薬の渡し間違いがないか不安 | 解決できない | 事務スタッフは事務作業のみで薬に関わろうとしない |
薬歴を書く時間がない | 解決できる | 30分~1時間くらい残業すれば、なんとか書ける |
やることが多すぎる | 時間が経てば、 解決できる |
業務になれれば、なんとかなりそう |
待合室が混むと焦る | 解決できない | 事務スタッフはピッキングをしてくれないので、調剤・監査・服薬指導は自分だけ |
他店からのヘルプがなく、有給が使えない | 解決できない | ヘルプを依頼したが、定期的には来てくれないみたい |
事務スタッフと仲がよくない | 解決できる | 仕事だけの付き合いと割り切ればいい |
以上の私の後輩の例では、
事務スタッフが全くピッキングをしてくれず、事務スタッフのチェンジもしてくれなかったようです。
そして、
事務スタッフがピッキングをしてくれない
⇓
自分一人で、調剤・監査・服薬指導をする
⇓
待合室が激混み
⇓
待合室から「薬はまだかー!!!」クレームの嵐
⇓
自分一人がパニックになる
という状況が続き、「待合室が混むと焦る」ことが、「解決できない、辞めたいこと」であったため、辞めました。
次は実際に、あなたの”つらい原因”についての一覧表を作成しましょう。
少し面倒かもしれませんが、自分がつらい原因を特定することで、解決策が見えてくるのです。
一覧表を作成するポイントは、先ず「自分で解決できることは何か?」を考えること。
そして、できれば、”自分で解決”をして、”辞めずに残る”ことをおススメします。
なぜなら、
- 「辞める→転職をする」ことは、とてもエネルギーがいることだから
- 自分で解決せずに、現状から逃げていては、いつまでたってもスキルアップができないから
→原因を考えずに、簡単に転職をしていると、逃げ癖がつきます。
つらい原因の解決策を考える過程で、今「解決できないこと」があったとしても、
- 一時的なもの
- 長い目で見れば認容できるもの
であれば、辞めずに続けてみることをおススメします。
”つらい原因”と”解決策”を一つ一つ考えていくことで、今、感情的に”つらい”と感じていることを、冷静に見つめなおすことができるのです。
紙とペンと10分間もあればできることです。
「解決できないこと」=「辞めたいほど”つらい”こと」は人によって違う
上の事例は、あくまで、私や後輩の事例です。
仮に、私がいた職場で、私と後輩が入れ替わった場合、私は退職をしませんでしたが、後輩なら退職をしたかも知れません。
なぜなら、人によって考え方が違うため。
つまり、「解決できないこと」=「辞めたいほど”つらい”こと」は、人によって違ってくるということです。
例えば、「事務スタッフと上手くいかない」ことが、「辞めたいほどつらい」と思う人もいますし、
逆に、事務スタッフと上手くいかなくても、「職場のつきあいだけ」と割り切れる人もいるかもしれません。
だから、あなたの「自分で解決できないこと」=「辞めたいほど”つらい”」を考えましょう。
最後の挑戦|ヘルプ・パート採用を依頼してみる
もし、「辞めたいほど”つらい”」ことが、
- 他店舗からのヘルプ
- 忙しい時間帯だけパート薬剤師を採用
といった方法で、解決できそうなら、上司にヘルプやパートの採用を相談してみましょう。
相談するときは、「ヘルプやパートが見つからなければ、自分は辞職を考えている」と話すと、真剣に考えてくれることが多いです。
そりゃあ、会社も辞められると困りますから。
それでも、対応してもらえないのなら、転職を考えるべきです。
会社が「辞めたいほど”つらい”こと」を解決してもらえず、野放しにしているようなら、何年経っても解決なんてできません。
「この状況、何年経っても解決できないなぁ」というのは、私の実体験と転職相談を受けるたびに思っていたことですが、まんざら間違っていないと思います。
転職候補の薬局を同時に探し始める
「今の薬局を続けるのは”もう無理”」と分かれば、すぐに、転職候補の薬局を探しはじめましょう。
すぐに探す理由は、
自分に一番適した薬局を探すのに、1ヵ月はかかるためです。
探す方法として、「自分で探す」こともできますが、あまりにも効率が悪い上に、全くと言っていいほど正確な情報が得られません。
そこで活用できるのが、転職サイトです。
なぜなら、転職サイトは、
- 全国の薬局の内部事情を把握できる
- 色んな薬剤師の転職相談を受けた実績がある
- 転職サイトの役割は”失敗のない転職”
⇒裏事情ですが、転職先の薬局を半年以内に退職してしまうと、転職サイトの儲けが激減するのです。
だから転職サイトは、「転職させる」だけでなく、「転職後も続けれる薬局に転職させる」のを目標にしています。
さらに、転職サイトへの依頼は、
- 今の会社に内緒にすることができます。
- 一人薬剤師が”つらい”の問題が解決し、転職の必要がなくなれば、遠慮なく、転職サイトにお断りをすることもできます。
「せっかく転職先の薬局を探してもらったのに、、、」と思うかもしれませんが、事前に転職サイトに「今の自分の状況」を話しておけば、全然問題のないことです。
なお、転職サイトは、コンサルタントが強引に転職をさせないところを選ぶべきです。
おススメの転職サイトは、ファルマスタッフと薬剤師転職ドットコムです。
薬局転職については、薬局薬剤師を辞めたい|転職に失敗しないための2つの情報と収集方法で詳しく説明しています。
まとめ
「今、一人薬剤師がめちゃくちゃ”つらい”んだけど」という状況なら、”つらい”原因は何なのかを考えてみましょう。
それを考える方法を、この記事で紹介しました。
ここで説明したとおりにやってみると、
- 今は”つらい”けど、環境に慣れれば、全然問題ない。
- 確かに”つらい”けど、自分が気にしなければ問題ない。
という、辞めるほどではないことが分かってきます。
中には、「辞めたい原因=自分では改善できないこと」も出てくるかもしれません。
それが出てくれば、環境を変えるしかありません。
環境を変える優先順位は、ヘルプ・薬剤師採用の依頼>転職です。
できるだけ、現職に残ることをおススメしますが、
もし、ヘルプも無理、薬剤師採用も無理 なら、転職を考えるときです。
「今の薬局に見切りをつける→行動を起こす」のは、できるだけ早い方がいいです。
なぜなら、行動を起こさなければ、何も変わらず、現状が悪化するだけだからです。
失敗しない薬局転職のコツは、「転職先の薬局で働いている自分がイメージできるくらいの情報収集をすること」です。
詳しくは、薬局薬剤師を辞めたい|転職に失敗しないための2つの情報と収集方法で詳しく説明しています。